50代の考察

【FIRE羅針盤】『成功ではなく、幸福について語ろう』アドラー心理学 ”嫌われる勇気”の理解を深める

どうも SymSym@49歳サイドFIRE準備中 です。

私は、現在 サラリーマン歴25年目、
2022年3月末に サイドFIREを計画しています。

今回の記事は、

『成功ではなく、幸福について語ろう』

アドラー心理学『嫌われる勇気』の著者 岸見一郎先生による幸福論

を読んで、
本の内容要約 や 自分なりの感想について書いています。

FIRE /サイドFIREにも
通じる考え方だと思うので、
FIREに興味がある方/目指す方、
是非 最後まで読んでください。

この本を手に取った理由

私は、
現在 50歳のサラリーマンですが、
7〜8年くらい前から

「会社からの評価」を
気にしないように心掛けてきました

違う言葉で言うと、
自分で満足のいく働きをして、
自分で評価する、
というイメージ。

はたから見れば
完全に「自己満足」と思えるようなスタンスです。

一応、それには理由があって、
長年 会社からの評価に違和感があり、
違和感のある評価に対して
一喜一憂することの負担が大きいなと感じていたから。

ただ、
この私の感情やスタンスは
社内の多くの人とは共有できずに 今日まできました。

私の周囲では、
やはり 会社からの評価が重要と位置づけ、
社内で認められること(出世すること)が
良いことだという価値観が一般的です。

私のような考え方をする方が
異質

ともすると
仕事への熱意が不足している/不真面目と
理解されてしまうように感じます。

この本のタイトル、

『成功ではなく、幸福について語ろう』

は、
私の漠然とした思いや考え方を
正当化してくれているように写りました。

この本の結論は、

自分の今が 「既にそれだけで幸福なんだ」

ということ。

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SymSym
SymSym
私のモヤモヤをクリアにしてくれた救いの本、内容を紹介していきます。

筆者の概要

筆者:岸見一郎氏

京都大学大学院博士課程満期退学(西洋古代哲学史専攻)。

専門の哲学に平行してアドラー心理学を研究。

世界心理学界の三代巨匠の一人、
アルフレッド・アドラーの教えや思想を
解き明かして伝えた大ベストセラー『嫌われる勇気』の著者。

そう、筆者の岸見一郎氏は、

あの『嫌われる勇気』の著者

なんです。

本の帯には、

思い通りにならない毎日を
進んでいくための羅針盤

とあります。

SymSym
SymSym
FIREを目指している方であれば、なんとなく刺さるタイトル/筆者の背景/帯なんじゃないでしょうか。

本の内容

第一章 :成功と幸福

著者は、

一般的にイコールだと考えられがちな
「成功」と「幸福」について
同一視すべきではない

と言っています。

さらに、

成功とは、幸福とは

成功とは 「量的」なものであり、幸福とは「質的」なもの。

成功は 他人が真似しやすいものであり、嫉妬の対象になる

幸福は オリジナルなものであり、嫉妬の対象にならない

と続きます。

例えば、幸福は

  • 他の誰でもない自分にしかできない仕事をしていること
    (自分の価値/貢献を感じられる仕事)
  • 家族と共生することに喜びを見出すこと

であり、
それは

  • 個人のオリジナルなもの
  • 他人が真似したり、嫉妬したりできないもの

だと説明しています。

私の理解

仮に
自分の家族が病気で入院しているときに、
その家族を見舞い、
安心や安らぎを与えることができるのは自分。

その「貢献」を自分で理解できることは
既に「幸福」な状態

仮に家族の入院が現実のことでなくても、
その状態を想像して
自分が家族に貢献できると思えれば、
それも既に「幸福」な状態と理解できます。

何かを成功すれば
幸福になるというわけではなく、
今 このままで 既に「幸福である」

SymSym
SymSym
このことに 気付くことが重要。

第二章 自分の課題・他人の課題

ここで、筆者は、
大人になるための3つの条件として、

  1. 自分の課題を自分で決めて取り組むこと
  2. 自分の価値を自分で決めること
  3. 自己中心的な考え方から脱却すること

としています。

「大人になるため」とは、
言い換えると「幸福に生きるため」ということ。

具体的には、

幸福になるための3つ条件
  1. 自分の課題を自分で判断し取り組むこと
    その中で 努力の結果 達成できたときの喜びが
    「自分の価値」の認識につながる。
  2. 人間は 「自分の価値」を認識できたときだけ勇気が持てる
    勇気とは「自分の課題」に取り組む勇気 と
    共同体に飛び込む勇気。
  3. 共同体の中で 自分は中心ではないということを理解する
    他者への貢献を心掛け、感じることで、
    「自分の価値」の認識につながる。
    幸福であるという感覚は
    対人関係(共同体)の中でしか得ることができない。

ということを言っています。

私の理解

「自分の課題」と「他人の課題」をきちんと区別すること、
これはまさに「嫌われる勇気」。

その勇気を持つためには、
自分の価値を 自分自身で理解することが必要。

なぜなら、
人間は 自分の価値に自信が持てるときにしか
勇気が持てないから。

そして、
自分の価値を認識するためには、
他者に貢献していることが重要。

他者に貢献するためには、
共同体の中に飛び込み、
自己中心的な考え方から脱却することが必要。

第三章 人の期待に応えない

この章でも『嫌われる勇気』の重要性を
説明しています。

自分が自分自身でいつづければ
何を失っても怖くない

だから、

嫌われる勇気
  • 周囲からの期待に応えようとして
    振り回されてはいけない。
  • 自分に期待するのは他人の勝手
    =他人の課題と区分して、
    自分は自分の課題に集中する。

筆者は、
これができれば、
幸福に近づけると説明しています。

私の理解

自分の課題 と 他人の課題
を区別した結果、

人から嫌われることがあるとしても
「嫌われる勇気」を持って、
自分の人生を生きよう

SymSym
SymSym
本当の幸福に近づく努力をしよう。

第四章 今日という日を今日のためだけに生きる

ここで説明しているのは、

幸福になるということは
今 自分が幸福であるということに気が付くこと

ということ。

過去と未来を手放し、今を生きる
  • 他人との過去の不快な思いに固執することなく手放す
  • 未来のまだ起きていないことに不安を感じることなく こちらも 手放す
  • 今 誰かに貢献できていることを感じる、家族と仲良く生きることだけを考える

私の理解

余計なものを削ぎ落した結果、
「今」が 幸福であることに気付く。

過去に起きてしまったことに
いつまでも縛られたり(もうやり直せない)、
未来のどうなるかわからないことを案ずる。

ノイズは極力減らして
今日のためだけに生きる努力をする

SymSym
SymSym
そうすることで 自分の幸福に気づくことができる。

第五章 ただそこにいるだけでいい

最終章では、

まず自分が幸福になり、
それを表現することで
他の人が幸福になる

幸福の伝染について説明しています。

「幸福を表現する」(印象的な表現!)とは
具体的にどういうことか。

ここにタイトルを入力
  1. 機嫌が良いこと
    気分が安定している人は周りの人が気を使わなくていいのでありがたい
  2. 丁寧なこと
    お願いされたら忙しいからといっておざなりにしないこと。
  3. 親切なこと
    他の人が援助を求めてくれば可能な限り援助すること。
  4. 寛大なこと
    他の人の考えが自分の考えとは違っても理解する。

に本文を入力

そして、最後に 著者は、

なにかを成し遂げなくても、
自分が存在していること、生きていることが
他の人に貢献していると感じられれば
自分に価値があると思える

自分に価値があると思えれば
対人関係の中に入っていき
幸福になれる

と言っています。

私の理解

特別になにか成功を残さなくても、

自分の存在が
誰かのために貢献できていれば、
それこそが幸福

そのことに気付いたら、
それを表現するように心掛けることで
周囲に幸福を伝染させよう。

SymSym
SymSym
すぐに完璧に実行できることではないけど、
意識しながら 少しでも実行していこう。

まとめ

以上のことをまとめると、
筆者が伝えたいことは、

この本のポイント
  1. 成功と幸福を同一視しない
  2. 幸福に生きるための3つの条件
    1)自分の課題を自分で決める
    2)自分の価値を自分で決める
    3)自己中心的な考え方から脱却する
  3. 人の期待に応えない
  4. 今日という日を今日のためだけに生きる
  5. ただそこにいるだけでいい

この本では、
実際に寄せられた人生相談を例にとって、
著者が悩みや不安に対するアドバイスをする部分が
多く あります。

相談内容は
どれも身の回りにありそうな悩みで、
自分も 相談者の気持ちが理解できるものも
いくつかありました。

著者の回答は、
これが正解です、絶対にこうしなさい、
というアドバイスではなく、
アドラー心理学に基づいた
幸福に近づくための考え方を示し、
最終的には本人が自分で決断するように促してくれます。

まさに、最後に決断するのは自分自身。

このアプローチ/考え方は、
FIREやサイドFIREを目指す中でも有効だと思うのですが、
あたなはどう思いますか?

私は、この本を読んで、
アドラー心理学の実践的な取り入れ方が
少し理解できたように思いました。

別の言い方をすると

『嫌われる勇気』をより深く理解できた

ように思います。

本の内容はシンプルなのですが、
それでも 繰り返し読むことで
アドラー心理学のキーワードが
線でつながるような感覚があります。

この本のアドバイスの通りに生きることができたら

「自分の人生を生きた」
「幸福だ」

と言えるんじゃないかと思います。

FIRE /サイドFIREを目指す方、
ぜひ本書を手に取って読んでみてください。

「自分の人生」を生きるための羅針盤

を得ることができるはずです。

この記事は、以上で おしまいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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しむしむ@サイドFIRE準備中

〜おしまい

【本音語り】49歳サラリーマンがサイドFIREを決意した3つの理由こんにちは、SymSym@49歳 サイドFIRE準備中 です。 ボクは、現在、サラリーマン25年目。 家族持ち(妻+子供 小学生...